2012年8月13日月曜日

[歌詞][映像] J'en ai marre! (Alizée)


J'ai la peau douce
Dans mon bain de mousse
Je m'éclabousse
J'en ris !
Mon poisson rouge
Dans mon bain de mousse
Je l'emmitoufle
Je lui dis :


泡のお風呂のなかで私のツヤツヤの肌に
水しぶきをかけるの
ウフフ
泡のお風呂のなかで私の金魚を
暖かく包みこむの
そして話しかけるの

J'ai pas de problème
Je fainéante
Pas de malaise
Je fainéante
Dans l'eau je baigne
C'est l'important
Bien à mon aise dans l'air du temps


「悩み事なんてないわ
ただ怠けているだけ
不安なんてないの
怠けているだけ
お湯に浸かっていたいだけなの

この時間を楽しんでいるの」

J'ai la peau douce
Dans mon bain de mousse
Je brûle à l'ombre
Des bombes
Tout est délice
Des lits des cibles
Je fais la liste des choses
Qui m'indisposent


泡のお風呂で私のツヤツヤな肌は

バスボムの下でヒリヒリするの
タブロイドの男女関係は蜜の味
私を不愉快にさせる事のリストをつくるわ

J'en ai marre de ceux qui pleurent
Qui ne roule qu'à 2 à l'heure
Qui se lamentent et qui s' fixent
Sur l'idée d'une idée fixe


泣き出す男にはうんざり
時速2kmもだせない人々
思い込んで嘆いてばかりで動かない人々

J'en ai marre de ceux qui râlent
Des extrémistes à 2 balles
Qui voient la vie tout en noire
Qui m'expédient dans l' cafard


文句を言う男にはうんざり
二個の弾丸の上の過激主義者たち
真っ暗な人生を生きている人たち
ふさぎ込んで私を追い払おうとする人たち

J'en ai marre de la grande soeur
Qui gémit tout et qui pleure
Marre de la pluie, des courgettes
Qui m' font vomir sous la couette


泣いてばかりいるお姉さんにはうんざり
雨のような涙にもうんざり
*バカにもうんざり
羽布団の上にゲロを吐かさせる人にもうんざり

J'en ai marre de ces cyniques
Et dans les prés les colchiques
J'en ai marre d'en avoir marre
Aussi...


ひねくれ者にもうんざり

**イヌサフランの近くもうんざり
うんざりなのにもうんざり…

J'ai la peau douce
Dans mon bain de mousse
Pas de secousses sismiques
Je me prélasse
Et me délasse
C'est mon état aquatique
Y'a comme un hic!


泡のお風呂のなかでツヤツヤの肌
地震で揺れたりはしないわ
くつろいでいるの
リラックスしているの
私の水生環境
それにはちょっとコツがいるのよ(・ω≦)


*courgettes: ズッキーニだが、おそらくcouetteと韻を踏むためにcourge: カボチャ(俗語:バカ)の代用としている
**イヌサフランには毒がある。



Alizée (1984- )
フランスのアイドルAlizée(アリゼ)のヒット曲 "J'en ai marre!" です。初めてこのPVをMTVで観たとき、かっこいい曲だなー映像は意味わからないし、歌詞もわからないけど、ぐらいに思っていました。しかし、きちんと訳してみるとかわいいティーンエイジャーの女の子が歌っているのに、一筋縄ではいかない歌詞でした。

歌詞はおもに、泡風呂につかっている事と、うんざりする事について書き連ねてあるわけですが、隠喩がちりばめられていて、そこかしこにエロチックな響きが隠れています。

"Mon poisson rouge dans mon bain de mousse. Je l'emmitoufle."
 「泡のお風呂のなかで私の金魚を暖かく包みこむの」


泡風呂の中の金魚は金魚ではありません。いや、だって石鹸水のなかで生きられるわけがないし、そもそもお湯の中では死んじゃうし。ここでの金魚は女性の体の一部分を指しています。まあ、明言されているわけではないので、どこととろうと自由なのですが、おそらく赤くなっている部分でしょうね。金魚だし。

"Je brûle à l'ombre des bombes"
「バスボムの下でひりひりするの 」

バスボムは入浴剤です。普通、入浴剤程度では(敏感肌でもなければ)痛みを感じる人はいませんが、金魚をいじりすぎたためにひりひりしているようです。

ここまで書けばわかると思いますが、これは女性が風呂でオナニーに耽っている詩です。クリトリスを金魚に例えるのは言い得て妙で、古代世界では女神のシンボルは魚である事が多いのです。(おそらくその匂いに起因するとおもわれますが…)魚と女神のシンボリズムについてはこちらのサイトからどうぞ。 

歌詞に戻ると、3ヴァースもお風呂で一人遊びをする事の素晴らしさを歌ってから、世の中への不満をぶちまけていきます。ここでもちらほらとダブルミーニングのフレーズがでてきていて、例えば

"... des extrémistes à 2 balles"
二個の弾丸の上の過激主義者たち」

などは、2発の弾丸を放った過激主義者=9.11同時多発テロともよめれば、もっと下世話にペニスの隠喩とも読める訳です。睾丸はある種の弾薬庫ですから。ええ。

ここまで読んでみて不思議に思いませんか?あきらかにミュージックビデオと歌詞の内容があってませんよね。あのビデオだと、ちょっとクールなひねた女の子を演じているのに歌詞はひたすらエロいわけです。もともとアリゼはシングル "Moi... Lolita" でデビューしたころから、ロリータ(男性を誘惑する少女)のイメージで売ろうとしていたわけで、それを考えるとなおさら不思議です。プロデュースの方向性でもめたのか?ですが、テレビ出演ともなれば、それこそキャリアの最高潮とも言えるエロさです。さすがにジャージを着てボールを投げる演出はしなかった。それにしても誰がこのコスチューム考えたんだろうね。








さて、長い文章をここまで読んでくれた皆様。フランスのファンサイトなどを巡って、高画質版を集めてきたので、よろしければ下記からダウンロードしてください。低画質にはうんざり、ウフフ。(2013/1/6再UP)

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