2014年7月21日月曜日

[歌詞] [映像] Flowers in the Window (Travis / 2001)


Travis (1995- )

When I first held you I was cold
A melting snowman I was told
But there was no-one there to hold before
I swore that I would be alone for ever more 
君をはじめて抱いたころのぼくは冷たい人間だった
雪だるまが溶けていくようだといわれた
でも一生ひとりきりで生きていこうと誓っていて
それまで誰かを抱きしめたことはなかった

Wow look at you now
Flowers in the window
It's such a lovely day
And I'm glad you feel the same

いまは君をみればわかるんだ
窓際には花があり
今日はすばらしい天気だ
君が同じ気持ちなんて嬉しいよ


Cause to stand up, out in the crowd
You are one in a million
And I love you so
Lets watch the flowers grow
だって君はほかの奴らとは違う
100万人に一人なんだ
君をこころから愛してる
花が育つのをいっしょに眺めよう

There is no reason to feel bad
But there are many seasons to feel glad, sad, mad
It's just a bunch of feelings that we have to hold
But I am here to help you with the load
落ち込むひつようはないんだ
でも、嬉しいときもあれば、悲しいときも、苛立たしいときもある
そんなことも経験しなくてはいけないときもある
でもぼくはそんな心配事を抱える君を助けるためにここにいる

Wow look at you now 
Flowers in the window
It's such a lovely day
And I'm glad you feel the same

いまは君をみればわかるんだ
窓際には花があり
今日はすばらしい天気だ
君が同じ気持ちなんて嬉しいよ


Cause to stand up, out in the crowd
You are one in a million
And I love you so
Lets watch the flowers grow

だって君はほかの奴らとは違う
100万人に一人なんだ
君をこころから愛してる
花が育つのをいっしょに眺めよう


So now we're here and now is fine
So far away from there and there is time, time, time
To plant new seeds and watch them grow
So there'll be flowers in the window when we go
ぼくらは今ここにいるから、ちょうどいい機会だ
ずいぶん遠くまで来たし、時間も山ほどある
だから新しい種を植えて、育つのを見守ろう
そうすればまたここに来たときに、窓辺に花が飾られているはずさ

Wow look at us now
Flowers in the window
It's such a lovely day
And I'm glad you feel the same

いまは君をみればわかるんだ
窓際には花があり
今日はすばらしい天気だ
君が同じ気持ちなんて嬉しいよ


Cause to stand up, out in the crowd
You are one in a million,
And I love you so
Lets watch the flowers grow

だって君はほかの奴らとは違う
100万人に一人なんだ
君をこころから愛してる
花が育つのをいっしょに眺めよう

トラヴィスの3rdアルバム"The Invisible Band"からの一曲。フジロックもやってることだし、出演してるミュージシャンを取り上げてみました。しかし、今回の主眼は歌詞ではない。歌詞は読んで分かるように、非常にストレートでベタなラブソングです。(けなしている訳ではない。個人的に好きな一曲)解説の必要なし。問題はPVなんです。まずPVを観てから続きを読んでください。



荒野の中を走る一本道にタクシーが一台。女性ドライバーと眠りこけているトラヴィスのメンバー4人。到着した街には、奇妙なことに女性しか見当たらない。大工仕事をする女性も、道ばたでブレイクダンスを踊る少女も、美容師とその客も、全員なぜか妊娠している。フリーマーケットで妊婦用のコルセットをみつけ笑うメンバー。マッシュルーム入りのチョコレートケーキを勧められるメンバー。ナイトクラブに案内され、歓迎を受けている中、フランだけはふらふらと外に出て行く。町外れまで行き着くと、有刺鉄線の向こう側には手枷をはめられた男が叫び声をあげていた––––そしてタクシーは静かに街から消え去っていく。お腹の大きな女性をかたどったお守りを揺らしながら。

はっきり言って、これはホラーです。つまり男性を妊娠させるための道具として、活かす殺さずの状態で監禁しておく。アマゾネス神話の現代版のような光景です。最後の不気味な和音がよりいっそう後味の悪さを際立てます。

昨今の彼氏理想像
なぜこんなストレートなラブソングに、あのようなPVを制作したのか。これはおそらく、恋愛に対する強烈な皮肉ではないでしょうか。デートにこぎ着けるまで、告白するまで、あるいは交際期間中は当人同士も冷静ではなく、歯の浮くようなセリフを言えたりします。恋は盲目、あばたもえくぼ。しかし、前回の曲とおなじように、いつかは慣れます。そして倦怠が、時には憎しみさえおこります。

「亭主元気で留守がいい」といった皮肉な見方があるように、嫁と子供を養うことが人生の使命となり、仕事に忙殺されると、あれほど熱中していた「愛」なるものが幻想に過ぎなかったと感じるのかもしれません。事実、英国では新婚の半数が離婚するようです。

歌ってる当人たちもどこか馬鹿らしく、あるいは醒めた目で曲をみている。そこを含めて、この曲が好きです。なお、この曲が収録されている3rdと2ndは90年代UKを代表する名作アルバムです。未聴の方は是非。それ以外は好きな人はどうぞぐらいのかんじかな。



この曲収録の傑作3rd
なぜか在庫切れのベスト盤にも収録されています。130円から中古があるから、これでもいいかも。

0 件のコメント:

コメントを投稿